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意見聴取会は確かに茶番だが… [フクシマ]

日本の電力に占める原子力発電の比率について国民から意見を聞く「意見聴取会」が各地で行われている。
公募で選ばれた中から、9人の発言者のみが、発言することができるという茶番劇なのだが(なんで電力会社の社員が複数入るのかは、謎だが…)、私にとっては、舞台裏まで見えてしまった三文芝居に見える。

いいや、奈落まで口を開けてこの芝居を飲み込もうとしているので、茶番を通り越してスリラーに見える。出席者の皆さん、踏み外して奈落に落ちないように、せいぜいご注意あれ。(尤も舞台には、奈落から蘇ったゾンビが、アチラコチラにお見受けされるので、一環の終わりではないさそうだが)

私が原発を容認しているように誤解されている方がおられるので、自分の立ち位置をきちんと述べる。

1,もうふるさとを取り戻せないフクシマを見れば、原発には反対である。新たに稼働させることにも反対である。日本は、自然エネルギーや新エネルギー(メタンハイドレードなど)に注力すべきである。

2,最も頭に痛い問題は、既存の54基の廃炉が、どのように行えるか、誰もシナリオを持っていない点である。廃炉費用さえ正確には試算できない。その最も不透明な項目は、最終処分である。日本国内に最終処分場は、地質学的に設置できない。

3,核兵器としての原発というきな臭い話がしばしば出ているが、原発ではなく核兵器として国民的議論をおこなうべきである。しかし、今の政治状況を見ていると、フェアな状況で議論できる環境がない(将来的にもないと思う)のが残念。しかし方策を見出していかねばならないだろう。

4,経済状況を考えれば原発は廃止できない、という議論があるが、一般市民の中で自分の財布の中身と国の経済の議論をきちんと整理できている人間が何人いるだろうか。酒を飲んだ席で日本経済を語るのはそれなりに時間つぶしであるが、このようなシビアな状況の中で、その延長線で話されては迷惑である。もしそれでも、日本経済のために原発が必要だというのならば、私は一種の恫喝と捉えることにしている。

もし経済が、フクシマを元の姿に還せるならば、耳を傾けても良い。
フクシマを返してほしい。
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tak

micyuさんは、国立理科系で科学的ですから、
きびしい現実を見つめながらも、
常に理想を追求される傾向があります。
それに対して、私(=私立文科系)は、
現実に流される傾向がありますね。(笑)

現在の福島をみれば、そりゃ、誰だって、
「原発はもういい」と思います。
もちろん、私だって、そう思いますよ。

けれど、現時点においては、
“代替案”がないです。
たとえば、自然エネルギー(太陽光、風力など)は、
現時点においては、まったく使いモノになりません。
新エネルギー(メタンハイドレードなど)は
大いに期待したいです。が、現時点において、
無いものを議論しても、仕方がありません。

結局、代替案が見つかるまで、とりあえず、
原子力発電所を再稼働することでつないで、
将来的には、エネルギーの消費そのものを
抑える社会にしたのち、新エネルギーに
換えていこう、という結論になるのは、
きわめて自然なことであり、それに対して、
私自身は、あまり疑問に思わないところがあります。

現実に流されすぎ、でしょうか?

by tak (2012-07-18 01:23) 

micyu

takさん

こんにちは。
いいえ、直感的にtakさんがお考えのように、原子力が当面のエネルギー供給源なのかもしれません。その場合はリスクを負う必要があります。

私は東北大学の先生と八幡平で地熱発電の実験に立ち会ったことがあります。山荘に寝泊まりして、学生たちと話をするのは楽しかったです。
「技術的にはもうクリアされている。問題は場所だ。多くが自然公園の中にあり、容易に許可かが出ない」と教授はおっしゃっていました。所轄は環境省でしょうか。環境アセスや国立公園法などの例外として実験を認めてもらうには、大変な努力が必要で、商業化には更に高いハードルが待っています。

東京都の副知事の猪瀬さんがガス発電に意欲的ですが、環境アセスで3年が必要だそうです。今から3年です。

この国はがんじがらめの決まりで縛られた上に、原子力ムラや電力会社が、自然エネルギーをことごとく潰してきました。風力発電の買電は全て捨てられていたのは結構有名な話です。小規模水力発電もその多くが水利権の壁で実用化できないのが現実です。

そのような実態をまず明らかにした上で、公平なエネルギー需給工程表を作成して、その内容を吟味して、産業化へどう結びつけていくのかを議論することからはじめなければなりませんが、あらゆるエネルギー政策に原発の推進団体や知識人が関与してしまっている現在、すべての結果は歪んでいきます。

また、原子力を仮に止めた場合、火力水力でどこまでいけるのか、電力を使う鉄鋼などの産業は自家発電でどれだけまかなえるのか、など色眼鏡ではない数字と議論がなされるべきですが、これも鼻薬をかがされた多くの人達が方向性を誤らせてしまいます。

今とりあえず原子力を温存して、という選択をしたら、皆が認める代替え案などが見つかることは、少なくとも私達の世代では無理でしょう。

であれば、ドラステックに、結論ありきでドイツのように全廃をまず決めることが大事であろうと考えます。物事が決まればしゃにむに走るのが日本の官僚の特性のようですから、きっと夢のような結論を導き出せると思います。

ちなみに、私は風力にも太陽光にも期待していません。現在の効率では使い物になりません。残るは、地熱とメタンハイドレードです。
by micyu (2012-07-18 13:57) 

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